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鬼門

そもそも最初から解決見込みのない事件は、鬼門である。 受けてはいけない。 弁護士になるような人間には、真面目な人間が多いのであるが、真面目な人間が、どうやっても解決見込みのないような事件を背負い込んでしまうと、パンクすることがある。 真面目な人間は、学校教育のなかで 「なにごとにも正解がある」 「なにごとも、努力してがんばれば、解決できる」 ということを教わっている。 しかし、これは、あやまった観念、あるいは、間違った宗教であるともいえる。 現実には、 「正解がどうやってもでないこともある。そもそも、正解のないこともある」 「なにがただしいというのかは、かならずしも、あきらかではない」 「なにをどうやっても、どうにもならないこともある」 「どう努力しようが、そもそも解決不可能なこともある」 のである。

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